隣の部屋のオスカー君、1日3食の慣れない中華料理で胃腸障害を起こしてから1週間寝たきりだったが、
こちらで作っている中医の薬
グツグツ大鍋で漢方を煮込んだ黒くて苦〜いスープを朝昼晩と飲まされ
2日で復活した。
早くから飲めばよかったのにと中国人には言われるが、言葉も通じず彼もきっと怖かったんだと思う。
もうダメ〜
とギブアップし仕方なく漢方薬を飲んだという感じだ。
わかるよ。実は、私も苦手なのだ。
漢方は、この山で採れる豊富な薬草が中心で超ナチュラルだがそれだけに恐ろしい事も有る。
トリカブトも、水仙の根もみんな自然だが、
生死に関わる中毒を起こすこともあるからだ。
それに、それぞれの漢方医によって処方も違う。
昨日も生きている大量のサソリを大きさごとに仕分けし、その後65度以上のお酒白酒をブロックに染み込ませ
そこにサソリを何日間か吸い付かせる
彼らが、ラリったところで空干しにする作業をしていた。
その後、サソリ入り白酒ができるわけだ。
滋養強壮と関節痛の効能があると言っていたが、
私のことじゃん、、、と、
思いながらも御相伴に預かる気も起きてこない。。
やっぱり口に入れる事を考えると怖い。
ここには、大麻も全て有る。
勿論、癌の厳しい痛みを和らげるためだが、薬草は、簡単に私達を麻痺させ幻覚作用を起こす強い力もある。
私の肩の湿布も大量買いしたい所だが、気安く売ってくれない。
でも、昔の人達は、
この様にして自分達の身体を実験台にしながら何百もの薬草効能を探し当て病気を治してきた深くて長〜い歴史があり、
中国人の根底には、いつも自然の神を宿し共に生きている。
薬草が一番素晴らしいのは、一つの草に全てバランスよく成分が既にされている所だ。
例えば、貧血の場合、配合西洋薬だと、鉄剤を吸収させる為に、
ビタミンCをとり、胃が荒れないために胃薬を一緒に摂取しなければならないが、貧血に効く薬草には、葉、茎、根それぞれの部分に鉄剤、ビタミン剤、胃痛防止剤が混在しているためその薬草単独で使える。
まさに、天からの贈り物だ。
ミラクル、ミラクル
元気になったオスカー君と明日から五行气功を学びます。
ジュウメイ